オコんにちは!オコナビ案内人のオコナビです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
一口にオフィスチェアと言ってもその種類はさまざまです。
お!この椅子かっこいい!座りやすそうだしこれにしよう!それなりの金額だし大丈夫でしょう!
と、勢いだけで買い物をすると高確率で3ヶ月以内に買い替えをすることになります。(経験談です。)
オフィスチェアは「高ければいい」「機能が多ければいい」というものではありません。
また、
家具店で実際に座ってみていい感じだったからこれにするわ!
と、一見正しそうな選び方を行っても失敗する確率が高いものです。なぜならばオフィスチェアは寝具と同じで「長時間使用してみないと本当の使い心地がわからない」というやっかいな性質を持っているからです。
重要なのはあなたの作業環境や体格、現在どこに疲労が溜まりやすいかなどの分析です。
この記事では
ということを解説し、無数に存在するオフィスチェアの中からあなたが長く使える、あなたにぴったりのオフィスチェア選びの方向性を決められる内容になっています。
時間がない方のために、この記事のまとめを先に載せておきます。
それぞれの理由が知りたい方は是非最後まで読んでみて下さい。
- 【不快指数に影響】室内温度や作業時間帯で選ぶ、オフィスチェアの生地と素材【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【足腰の疲れに影響】高さより低さが大事!オフィスチェアの座面高さ調整【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【足腰の疲れに影響】小さい方がいい!オフィスチェアのキャスター【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【体重の分散に影響】疲れにくさと圧迫感のバランスで選ぶ!オフィスチェアの背もたれの高さ【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【首筋の疲れに影響】ヘッドレストはオフィスチェアの必需品【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【腰の疲れに影響】倒れれば倒れる方がいい!オフィスチェアのリクライニング【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【腰の疲れに影響】リクライニング・ロッキング機能は座面との連動に注意!【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【肩こりに影響】リクライニングとの両立はできない!オフィスチェアの肘掛け【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 意外と重要ではないオフィスチェアのランバーサポート(腰当て)【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【腰の疲れに影響】姿勢によっては重要!オフィスチェアのオットマン【オフィスチェアおすすめの選び方】
- 【肩こりに影響】広さよりも狭さ!オフィスチェアの座面の広さ【オフィスチェアおすすめの選び方】
- まとめ
【不快指数に影響】室内温度や作業時間帯で選ぶ、オフィスチェアの生地と素材【オフィスチェアおすすめの選び方】
オフィスチェアに使われる生地と素材は組み合わせによって大きく3つに分かれます。
それぞれ簡単に解説します。
布地生地+ウレタン素材のオフィスチェアのメリット・デメリット【オフィスチェアおすすめの選び方】
オフィスチェアの生地と素材の組み合わせとしてはもっとも一般的、かつ比較的安価な素材です。
布地生地+ウレタン素材 | |
メリット | ・最も一般的な素材 ・安価 ・クッション性があるので疲れにくい ・たくさんの種類から選べる ・適度な通気性がある |
デメリット | ・メッシュ素材よりは通気性が悪い ・水や汚れに弱い ・真夏やお風呂上がりの使用だと少々蒸れる ・座面が滑りやすい |
おすすめな方 | ・オフィスチェアに費用をかけたくない方 ・色んなカラーから選びたい方 ・デスク周りで飲み食いをしない方 ・長時間座り続ける方 |
レザー生地+ウレタン素材のオフィスチェアのメリット・デメリット【オフィスチェアおすすめの選び方】
本革のレザーは高価ですが、PUレザー(合皮)のものは安価です。一般的にゲーミングチェアと呼ばれる椅子もこの組み合わせであることが多いです。
レザー生地+ウレタン素材 | |
メリット | ・クッション性があるので疲れにくい ・高級感がある ・水や汚れは拭くだけで良い ・座面が滑りにくい |
デメリット | ・通気性が全く無いのでとても蒸れやすい |
おすすめな方 | ・入浴後にオフィスチェア座らない方 ・年中室温が一定に保たれた部屋でオフィスチェアに座る方 ・機能性よりも高級感を優先する方 ・座っている時間が短い方 |
メッシュ素材のオフィスチェアのメリット・デメリット【オフィスチェアおすすめの選び方】
最近人気が急上昇しているのがメッシュ素材。座面がウレタン+背もたれがメッシュのオフィスチェアは比較的安価ですが、座面までメッシュ素材のものは比較的高価になります。
メッシュ素材 | |
メリット | ・抜群の通気性 ・全く蒸れない ・オールシーズン使える |
デメリット | ・クッション性が良くない ・メッシュの間にほこりがたまることがある |
おすすめな方 | ・お風呂上がりにデスクに向かう方 ・真夏でもデスクに向かう方 ・蒸れが気になる方 ・長時間座り続ける方 |
通気性の悪い生地は不快指数を上げ、作業効率を著しく低下させる【オフィスチェアおすすめの選び方】
座面を考えるときにクッション性や座面の固さを重視する方が多いですが、実は大事なのは通気性です。通気性が悪いとすぐに不快指数が急上昇して椅子に座っていられなくなります。
座面の固さはクッションを追加することなどによっていくらでも調整することができますが、通気性は完全にオフィスチェアの生地に依存するので、あとから調整することができません。
冬はお風呂上がりや筋トレ終わりでもない限り問題ないですが、夏に通気性の悪いものを使用するとすぐに背中やお尻がすぐに蒸れます。蒸れを気にせず座り続けると汗疹などを起こしてしまいます。
室温が年中一定に保たれているオフィスで使用するのであれば問題ないこともありますが、ご自宅での使用の場合は通気性の良いメッシュか、最低でもウレタン素材のものがおすすめです。
僕は冬に自宅用に購入したゲーミングチェアを夏に買い替えました。もちろんメッシュに・・・。ちなみにオフィスでは布地+ウレタンを使用しています。
書斎があって、室温が一定に保たれているならレザーもいいかもね。レザーはかっこいいし。
【足腰の疲れに影響】高さより低さが大事!オフィスチェアの座面高さ調整【オフィスチェアおすすめの選び方】
疲れない座り方をするときは足が床についていることが重要になります。
足が浮いていたり、足の裏全体が床に付いていない状態だと膝が下がって太ももが圧迫された状態になります。血流が悪くなりますし、上半身が安定しないので疲れやすくなったりします。
多くのオフィスチェアには座面の高さを調整する機能が備わっていますが、多くの方は
あっちの椅子よりこっちの椅子の方が高く上がるから性能がいい
と考えると思います。しかし、実は逆で、
こっちの方が低くなるからこっちの方が良い椅子
という考え方の方がうまくいきます。
座面を最高位置にまで上げて座ることは絶対にないけれど、最低位置に下げて座ることは多くあるよ。だから「いかに低い位置まで下げられるか」が重要なの。
ちなみに僕は新しく購入したオフィスチェアが思ったよりも下がらなかったので足の部分だけそれまで使っていたものと差し替えてニコイチにして使用しています。
【足腰の疲れに影響】小さい方がいい!オフィスチェアのキャスター【オフィスチェアおすすめの選び方】
「より低い座面」を気にするとオフィスチェアについているキャスターの直径も大事になっていきます。
キャスターの直径は5cmのものが多いですが、高価なオフィスチェアの椅子では7cmのものも多いです。
大きなキャスターの方が椅子を動かしやすいですが、「椅子に座ったままの移動をほとんどしない」という方は5cmのものを選ぶのがおすすめです。
ちなみに僕は直径7cmの動かしやすいキャスターを5cmのものに変えています。座ったまま移動することがほとんどないので全く支障ありません。
高さはたったの1cmしか違わないのに?
その1cmで全然違うんですよ・・・それくらい座面の高さ(低さ)は大事なんです。結局はデスクの高さとの相性にはなりますが、それでも低くできる方を選んだほうが良いです。
安いキャスターは床を傷つけそうで怖いわ・・・
小さいものでも大丈夫ですが、心配な方はマットをひくといいですね。
【体重の分散に影響】疲れにくさと圧迫感のバランスで選ぶ!オフィスチェアの背もたれの高さ【オフィスチェアおすすめの選び方】
オフィスチェアの背もたれは高さによって
の3種類に分けられます。
背もたれの高さが高ければ高いほどよりかかったときの面積が大きくなるので、その分体重を分散させることができ、より疲れにくくなりますが、高ければ高いほど見た目の圧迫感を感じてしまうというデメリットにも繋がります。
ローバック | ミドルバック | ハイバック | |
高さ | 腰上 | 背中中間 | 背中上部 |
疲労 | 大きい | 中間 | 少ない |
圧迫感 | 少ない | 中間 | 大きい |
メリット | ・見た目がすっきりする ・安価なものが多い ・並べて配置しても圧迫感を感じない | 良くも悪くも中間 | ・背もたれに姿勢をキープしてもらえる ・座り姿勢を変える幅が広い ・長時間の作業でも疲れにくい |
デメリット | ・自分で姿勢をキープする必要がある ・座り姿勢を変えられない ・疲れやすい ・肘掛けがないタイプが多い | 良くも悪くも中間 | ・並べて配置すると圧迫感が出る ・オフィスで背もたれにがっつりよりかかるとだらしなく見える ・比較的高価 |
おすすめの人 | ・1日の作業時間が短い人 (~1時間) ・デスク周りを目立たせたくない方 | ・1日の作業時間が長くない方 (~3時間) | ・ 1日の作業時間が短い人 (3時間~) ・腰痛持ちの方 |
あくまでも「圧迫感」であって、実際に場所と取る面積はどれも同じです。
【首筋の疲れに影響】ヘッドレストはオフィスチェアの必需品【オフィスチェアおすすめの選び方】
ハイバックチェアに頭を預けるヘッドレストがついているものもあります。
ハイバックチェアに背中を預けられても、体重の1/10の重量がある頭は預けることができません。ヘッドレストがあれば重い頭を椅子に支えてもらえるので、首すじの疲れ、首のコリを予防することができます。
特に長時間作業を続ける方には必需品と言ってもいいでしょう。ハイバックと同じで圧迫感は増えるので、疲れと圧迫感を天秤にかけて判断する必要があります。
【腰の疲れに影響】倒れれば倒れる方がいい!オフィスチェアのリクライニング【オフィスチェアおすすめの選び方】
背もたれを後ろに倒せるリクライニングやロッキング機能は「休憩時」のためと説明されますが、背もたれを倒せば倒すほど、腰にかかる負担は軽くなるため長時間の作業では背もたれを倒したまま作業をしたほうが楽な姿勢を作れます。
オフィスチェアのリクライニング機能は倒れれば倒れたほうが良いです。理想は180度、最低でも130度倒れるものを選びましょう。
【腰の疲れに影響】リクライニング・ロッキング機能は座面との連動に注意!【オフィスチェアおすすめの選び方】
リクライニング機能と持つオフィスチェアを選ぶときに注意したいのが「背もたれに連動して座面にも角度がつかないか」ということです。
リクライニングをしたときに、座面に角度がつくタイプだと足と床の距離が長くなるので足をつきづらくなります。
できれば座面と背もたれが独立して動くタイプのオフィスチェアを選ぶようにしましょう。
細かいことですが座面の高さがかなり変わるので注意が必要です。
【肩こりに影響】リクライニングとの両立はできない!オフィスチェアの肘掛け【オフィスチェアおすすめの選び方】
肘かけに肘をおくことは疲れを減らすためにもっとも大事なことと言っても過言ではありません。腕の重さを肘掛けに置くことで肩こりを予防することができます。
オフィスチェアの肘掛けは
という3種類があり、
独立式 | 背もたれ接続式 | 跳ね上げ式 | |
特徴 | ・肘掛けは座面から伸びている | ・座面と背もたれが肘掛けによってつながっている | ・肘掛けを跳ね上げることができる |
メリット | ・調整機能が多い ・自分の体格に合った姿勢でタイピングできる | ・背もたれを最大180度まで倒せる ・背もたれを倒しても肘掛けを使える(高さは低いが) | ・デスクに腕を乗せてタイピングしやすい ・椅子の高さに関わらす机ときれいに収納できる |
デメリット | ・背もたれの角度が130度以上倒るものが少ない ・背もたれを倒したときに肘の位置に肘掛けがない | ・肘掛けの調整機能がない ・肘掛けクッションで高さ調整する必要がある ・デスクとの相性によってはデスク下に椅子を収納できない | ・デスクに腕を乗せると巻き肩になりやすい |
というメリット・デメリットがあります。
デスクとの収納を考えなければ跳ね上げ式を選択するメリットはほとんどありません。腕をデスクに乗せてタイピングをすると肩が内側に入って巻き肩になりやすくなるので、腕は肘掛けに置いて胸を開いた状態で作業をしたほうがよいでしょう。
自分に合った場所に肘掛けを調整できるように
など、なるべく多くの機能があるものを選びましょう。
しかし、これらの肘掛け調整機能とリクライニング機能は両立できないものらしく、130度以上のリクライニング機能を持つオフィスチェアには肘掛け調整機能がついているものがとても少ないです。これはオフィスチェアの構造上、座面と背もたれがつながっていないと130度を超える角度で背もたれを倒せない(強度が足りない)せいだと思います。
より倒れるリクライニングを取るか、肘掛け機能を取るか悩ましいところですが、欲張りな方は「肘掛け調整機能がついていて130度倒れるオフィスチェア」を選ぶのがいいかもしれませんね。
ちなみに、僕はリクライニングをめいっぱい倒して、体重をなるべく椅子に預けて長時間作業をしたいので、普通に肘掛けを設置すると肘掛けが前過ぎて肘を置けない・・・ということになってしまったので、左右の肘掛けを入れ替えて(左右を入れ替えると前後も入れ替わる)肘掛けの位置がより後ろにくるように調整して使っています。
ちょっとした工夫で自分の体に最適化させることが重要。調整の幅が大きいオフィスチェアだと工夫しなくてもそれができるってことですね。ちなみに以前使っていたオフィスチェアでは肘掛けの高さが足りなかったのでクッションを使ったりしていました。
意外と重要ではないオフィスチェアのランバーサポート(腰当て)【オフィスチェアおすすめの選び方】
腰痛を緩和するといわれているランバーサポート(腰当て)はそれほど重要ではありません。
体型や座り方によってランバーサポートの位置や必要なでっぱり具合は大きく変わりますし、腰痛のことを考えるとランバーサポートを当てるよりも、背もたれやヘッドレストに体重を預けたほうがずっと効果的だからです。
ランバーサポートの形状によってはむしろ、背もたれによりかかったときに腰に干渉して邪魔に感じることさえあります。
ないよりはあったほうがいいかもしれませんが、少なくとも「ランバーサポートがあるものを選びましょう」というレベルではないです。
ちなみにオフィスで使っている椅子はランバーサポートを外して、自分に合ったクッションを入れています・・・
【腰の疲れに影響】姿勢によっては重要!オフィスチェアのオットマン【オフィスチェアおすすめの選び方】
オフィスチェアからオットマンを引き出せるタイプのものがあります。
リクライニング同様、「休憩時に」と説明させることが多いオットマンですが、リラックスするときはソファーやベッドに移動し、メリハリをつけてしっかりリラックスをするべきなので、休憩を目的にした場合のオットマンはそれほど重要なパーツではありません。
しかし、作業を行う姿勢によっては作業中に使用することもあります。
など、姿勢の拡張性は高いです。
特に「足を投げ出してほとんど寝た状態で作業をする」という姿勢は体重のすべてをオフィスチェアに預けられるのでとても楽ですが、これを行うにはキーボードの位置や頭の起き方、モニターの位置など、かなり高度な調整が必要になります。
将来的にどんどん楽な姿勢を追及していくのであれば収納式のオットマンがついてオフィスチェアを選んでおいたほうが良いかもしれません。
自宅での作業時間が特に長い人はオットマン付きを選んでおいたほうがいいかも。長時間使えば使うほど不満はでてくるからね。拡張性が高いものの方がいいよ。
逆にオフィスで使用する人はオットマンはなくてもいいよね。足を伸ばして仕事をするのはさすがに・・・ね?
【肩こりに影響】広さよりも狭さ!オフィスチェアの座面の広さ【オフィスチェアおすすめの選び方】
見落としがちなのが座面の広さです。
座面の幅が広ければ広いほどゆったり座れるから、座面が広いものがいい!
と思ってしまうかもしれませんが、座面の幅が広いということは「肘掛けの間隔が広い」ということです。
肘掛けに肘を置いてタイピングをするオフィスチェアにおいては座面の広さはむしろデメリットになります。
体格によって必要な座面の広さは異なりますが、平均的な成人男性であれば50cm程度に押さえておきたいところです。
直立状態で肘と肘の長さを測ってみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という内容の記事でした。
「人生の1/3を過ごす寝具は大事」と言われますが、同じ論法で考えれば「人によっては1日の1/3以上過ごすオフィスチェアはとっても大事」と言えます。
これからあなたが選ぶオフィスチェア次第では将来体に起こるかもしれない不調や健康面のリスクを回避できるかもしれません。
逆にあなたにあわないオフィスチェアを選ぶと、本来怒らなかったはずの不調や健康面のリスクが起こってしまうかもしれません。
健康面、生産性の向上を考えるとオフィスチェアはとても大事なものです。
この記事があなたのオフィスチェアのなにかのヒントになったのであれば嬉しく思います。
ちなみに現在僕が使っているオフィスチェアは
こちらのオフィスチェアです。
背もたれだけでなく、座面もメッシュですべての肘掛け調整機能がついているものの中では最安の商品かと思います。この記事の内容全てに当てはまる機能は持っていませんが、これよりも良いオフィスチェアは予算の桁を1つ増やさなければならないのでコスパのバランスが良い椅子だと思っています。
14時間座り続けてもまったく問題ないです。
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